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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

総閲覧数10万ページ突破! [インフォメ-ション&レポート]

2008年9月17日に真姿の泉TODAYを開設して以来の総閲覧ページ数が、さきほど10万ページを突破しました。
訪問人数については、正確な累計はわかりませんが、多分5万件くらいと思います。
湧水観測と定点写真をただひたすら公開していくという地味~~~なサイトで、途中、たびたび更新中断もありましたが、大勢の方に見ていただいていることが励みになっています。
ありがとうございます。

これからも、コツコツやります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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2010年7月30日(金) [[観察日誌-3]本日の真姿の泉10年1月~12月]

雨は午後にはほとんどあがって、日降水量は6ミリどまりでした。
昨日同様の涼しさかとの期待はハズレ。
猛暑というほどではなかったけれど、府中アメダスの最高気温は30.6度の真夏日、ムシムシとした一日でした。
明日からはまた猛暑になるとか。
考えてみればまだ7月。本当の夏はこれからなんですね。

午後から、虎ノ門の、昨年オープンした東京中国文化センターへ。
正倉院に伝わる天平時代の渡来楽器(シルクロードから入ってきたもの)の復元と、その当時の音楽の復元で知られる劉宏軍 【Lyu Hong jun】 さん(天平楽府てんぴょうがふ主催)の講演を聞きました。
正倉院に伝わる天平の楽器は宝物なので、もちろん、それを手にとって演奏することはできません。
それを復元製作して演奏してみることで、はじめてその響きを知ることができます。それをやっているのが劉宏軍さん。
すばらしい復元楽器を実際に見せてもらい、いくつかは音も聞かせていただきました。
私も音楽家のはしくれなので、もう、眩暈がしそうなほどワクワクしました。

楽器だけでなく、縄文土器だって、博物館にかざってあるものを見るだけじゃやつまりませんね。
縄文土器を実際に作って、水を汲んだり、煮炊きをしてみる。
それをやらなきゃ、何もわからないのではないかと。
考古学にも、「生活考古学」とか「音楽考古学」とか、あっても良いよね。

考えてみると、歴史文化プロジェクトでやってみた、ペーパークラフトで古代寺院の模型を作ることだって、ものすごく規模は縮小しているけれど、一種の復元なんですよね。
こういうことが大事なんだなあ。

観測は休みました。

■気象
・天気:雨のち曇り
・降雨量:6mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


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みずとみどり研究会主催連続セミナー企画「地下水保全プロジェクトセミナー」 [インフォメ-ション&レポート]

みずとみどり研究会主催の連続セミナー企画「地下水保全プロジェクトセミナー」のご案内です。
とうきゅう環境浄化財団の助成を受けての研究プロジェクトで、全3回のセミナーとシンポジウムです。

7月10日に開催された第一回目の「地下水研究の現状」は私も参加させていただき、セミナーの目的、内容ともに大変有意義でした。二回目からの参加もできるそうですので、ご案内いたします。

問合せ・参加申込み先:みずとみどり研究会 事務局
TEL/FAX 042-327-3169
E-mail mizutomidoriken@ybb.ne.jp
185-0021 東京都国分寺市南町2-1-28 飯塚ビル202
★2回目以降のセミナーの情報は上記の事務局にお問い合わせください。

【連続セミナーの目的】
①多摩川流域の地下水研究の総括
多摩川流域に関わる地下水研究はこれまでに数多く行われ、多くの成果を得ている。しかし、地下水の世界は一般にわかりにくく、その評価も十分に行われていません。これを市民にもわかりやすく総まとめを行うためのセミナーです。
②研究資料の集積と整理
近年、地下水研究の成果や貴重なデータが逸散する傾向にあります。研究者の高齢化や研究機関の縮小などがその原因にあります。活躍されてきた各研究者の研究を系統的に整理してまとめることにより、今後の研究の手掛かりとします。
③市民や若手研究者への研究の継承と発展
地下水の研究成果を市民や若手研究者が活かせるように、議論の場を設ける。連続セミナーやシンポジウムを通して総括された研究成果を市民や若手研究者に引き継ぐことにより、地下水への関心を高め、新たな研究の道を開くために開催いたします。

■第1 回 地下水保全プロジェクトセミナー「地下水研究の現状」
開催日  2010 年7月10日( 土)
時間   13時~16時30分ごろ( 開場12時30分)
場所   狛江市エコルマホール 小田急線狛江駅下車徒歩2分
参加   無料
プログラム
◆セミナー開催にあたって ( 宇田川隆男)
◆話題提供
  『東京都土木センターの地下水位観測について』( 川合将文)
  『東京都環境局の水収支調査報告について』( 土田稔)
  『東京都の地下水調査について』( 飯田輝男)
◆パネルディスカッション 
  コーディネーター ( 神谷博)

■第2回 地下水保全プロジェクトセミナー「浅層地下水の研究」
開催日  2010 年9月25日( 土)
時間   13時~16時30分ごろ( 開場12時30分)
場所   日野市内(会場は未定)
参加   無料
プログラム
◆話題提供
 細野義純氏
 山田啓一氏
 堀内清司氏(予定)
◆パネルディスカッション
  コーディネーター  未定
  パネラー 話題提供者の3名
        日野市民より

■第3回 地下水保全プロジェクトセミナー(予定)「深層地下水調査」
開催日  2010 年11月7日( 日)
時間   13時~16時30分ごろ( 開場12時30分)
場所   未定
参加   無料
◆話題提供
 テーマに合った方をお招きしてお話いただきます。

■シンポジウム
全3回セミナーのまとめとしてシンポジウムの開催も予定しています。
開催は2011年1月または2月を予定。

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名水の会・総国分寺と古代の市川を歩くバスツアー報告 [インフォメ-ション&レポート]

当ブログ7/29付け「前場幸治瓦コレクション」の展示会と開催記念講演のご案内でご紹介した山路直充先生(市川考古博物館学芸員)に同行解説をお願いした「下総国分寺と古代の市川を歩くバスツアー」(名水の会主催6/15実施)の報告です。

名水の会の今年のテーマは「国分寺と水」です。
名水の会では、水(湧水・地下水)を自然環境や自然科学の対象としてだけでなく、歴史の中で水がどういう役割を果たしてきたのかということに着目し、当地武蔵国分寺だけでなく、諸国国分寺の立地条件に「水」がどのようにかかわったのかを検証していこうと考えています。

天平13年聖武天皇は全国に国分寺を建立せよとの詔を出しましたが、その立地条件として「必ず好処を択んで建てよ」とあります。各地の国分寺は本当に好処に建てられたのか、それぞれの国分寺がどのような場所につくられたのかそれを検証しようということで、私たちは諸国国分寺めぐりを企画することになりました。

その第一弾として、今回下総国分寺を訪ねました。
同時に古代遺跡が数多く存在する市川を、古代寺院と瓦研究がご専門の山路直充先生に同行解説をしていただいて歩きました。

その報告書がまとまりましたので、ぜひ、ご覧ください。

下総国分寺と古代の市川を歩くバスツアー報告
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2010年7月29日(木) [[観察日誌-3]本日の真姿の泉10年1月~12月]

昨日までとは打って変わる涼しさにほっと一息です。
最高気温は26.7度と、16日ぶりに真夏日から解放された一日でした。

降雨は7ミリ。断続的な雨だったため、意外と量はありませんでした。
7月の降雨は、これで52.5ミリになりました。

夏の終わりまで空前の渇水だった、あの2004年の7月の降水量は49ミリでした(7月の降雨量として少ないほうから二番目)をこれで上回りましたが、少ないほうから三番目の記録は、1978年7月の73ミリです。

雨と涼しさは30日までで、土曜日からはまた猛暑に逆戻りだそうです。

観測は休みました。

■気象
・天気:雨のち曇り
・降雨量:7mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=



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明治大学博物館で「古瓦を追って-前場幸治瓦コレクション-」 [インフォメ-ション&レポート]

名水の会会員から届いた「前場幸治瓦コレクション」の展示会と開催記念講演のご案内です。
開催は明日から9/12まで。
開催記念講演とギャラリートークは今日と明日。
----------
古瓦の研究家として著名な厚木市の文化財調査員前場幸治(ぜんばゆきじ)さんの考古資料5400点、関連図書1100点が今年明治大学に寄贈されました。
瓦工務店を経営する傍ら全国各地の国分寺、古代寺院、国府跡などを巡って収集した前場氏の瓦コレクションはわが国有数の貴重なものです。
とりわけ相模国分寺、千代廃寺、横須賀宗元寺などの相模の古代寺院の瓦は珍しいものが多く、学会でも注目されています。小田原の千代廃寺の鬼瓦は武蔵国分寺と同笵であったことがわかり話題となりました。この寄贈品の整理を市川バスツアーでお世話になった山路先生が担当されました。
それらの展示会が下記のように行われます。

●古瓦を追って-前場幸治瓦コレクション-
2010年7月30日~9月12日
(8月10日~16日は休館)
入場無料 10時~17時
場所 明治大学博物館(御茶ノ水) 問い合わせ先 博物館03-3296-4448

開催記念講演会 7月29日(木)14時~15時半 明大博物館教室 無料
 「前場瓦コレクションの概要」 前場幸治(前場工務店会長)
 「古代瓦と建築} 山路直充(市川考古博物館学芸員)

ギャラリートーク 8月30日(11時~12時 山路直充)   
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2010年7月28日(水) [[観察日誌-3]本日の真姿の泉10年1月~12月]

昨日までよりも若干暑さがやわらいだような気がしましたが、それでも最高気温は34度。
34度で暑さがやわらいだように感じるのですから、体の慣れというのは恐ろしいものです。
夜は、ク-ラ-をかけなくても寝られる程度、それでも熱帯夜でした。

観測は休みました。

■気象
・天気:晴れ
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


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7/27検討会報告~湧水・地下水保全条例素案から「災害時の民間井戸の活用」の項が削除された件について [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

昨日(7/27)、名水の会主催で、検討会「国分寺らしい『湧水・地下水保全条例』をつくろう~9月実施のパブリックコメントに向けて」を開催。
(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例素案の最終案(H22.6.30第9回国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会に提示)の読み合わせを行いました。
また最終案のひとつ前の素案(H22.5.21同協議会に提示)に記載されていた「災害時の民間井戸の活用」に関する項が、最終案で突如削除されてしまったことを受けて、削除された箇所の内容についての確認を行いました。
第13条(災害時の利用)の第二項「井戸の所有者及び利用者は、災害時に公益的な利用ができるよう努めるものとする」が、最終案では削除されています。

■削除の根拠について
H22.6.30の協議会にて委員が「災害時の民間井戸の活用」が削除された根拠を質問した際、条例の所管課である「緑と水と公園課」の答弁は以下のようなものでした。
------
「緑と水と公園課」が「くらしの安全課」にヒアリングを行った際、くらしの安全課が「災害時の生活水の確保は、市内19ヶ所のむかしの井戸(国分寺市設置の防災井戸)で十分」と言ったから。
--------
そこで委員が、「むかしの井戸で十分」とするその数値的根拠について質問すると、「聞いていない」との答弁でした。

この答弁を受け、市議会議員がくらしの安全課にヒアリングを行い、その際、くらしの安全課が数値的根拠を説明する資料を提示。
昨日の名水の会の検討会には、その時の資料が提供されました。

その資料によると、大地震災害時の国分寺市の断水率は、わずかに「28.7%」しか想定されていないことが判明。
つまり、「大震災でも市内の7割以上は断水せず、平時と同様に水道が使える」ことを前提として、これをもって「災害時の生活水の確保は、市内19ヶ所のむかしの井戸で十分」としていることがわかりました。

以上が昨日の検討会の報告です。
以下、くらしの安全課が示した資料の中身について検証します。

■首都圏直下地震による東京の被害想定
「断水率28.7%」の根拠は、「首都圏直下地震による東京の被害想定より」となっています。
そこで、平成18年5月に東京都が公表した「首都直下地震による東京の被害想定(平成18年5月)」をWEBで調べてみました。
以下、関連サイトへのリンクです。

----------
■東京都防災ホームページ 地震の被害想定:
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/tmg/assumption.html

東京都防災ホームページ 首都直下地震による東京の被害想定報告書(平成18年5月) :
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/knowledge/material_h.html

同報告書本編7  区市町村別被害想定結果(PDF:819KB):
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/knowledge/pdf/h18choka/hon7.pdf

同報告書資料編図11 ライフラインの被害分布(PDF:575KB):
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/knowledge/pdf/h18choka/shiryo11.pdf

同報告書手法編6 ライフライン被害と復旧(PDF:186KB):
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/knowledge/pdf/h18choka/shuho6.pdf

[PDF] 首都直下地震による東京の被害想定 (最終報告) Ⅱ 資料編:
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/tmg/assumption02.pdf

■[PDF] 首都直下地震の被害想定 (概要):
http://www.bousai.go.jp/syuto_higaisoutei/pdf/higai_gaiyou.pdf

■[PDF] I. 直下地震の被害想定と防災対策 東京大学 名誉教授 溝上 恵:
http://www.jsi-rc.gr.jp/data/mizoue_01.pdf
---------------

上記の中の「首都直下地震による東京の被害想定報告書(平成18年5月)本編7  区市町村別被害想定結果(PDF:819KB)」に、都内区市町村別のライフライン被害想定が載っており、「多摩直下地震 M7.3  風速6m/s」を想定した際の国分寺市の上水道断水率が28.7%と予測されています。(93ページ)
くらしの安全課が示した「国分寺市の断水率」は、この数値によるものと思われます。

■被害予測における想定外の要因について
この被害予測は、あくまでも想定した条件下での予測であって、マグニチュードは最大で7.3と想定されています。関東大震災級のマグニチュード8クラスは想定されていません。
また、風速の想定は、関東大震災時の風速15m/sを想定した被害予測も出ているはずですが、この資料はWEBでは公開されておらず、国分寺市の被害予測も、風速6m/sの想定を前提としたものです。(風が強くなれば、当然のことながら、延焼などの被害が拡大し、断水率も高くなります)
また、この断水率予測は、拠点施設の被災による機能停止は対象外とされています。給水施設の被害が甚大でポンプが止まり送水が出来ないという事態は想定外です。

さらに、各住宅の蛇口に直接繋がる枝管の破損によって、蛇口から水が取り出せないという状況は、断水率には含まれていないものと思われます。
また、マンションなどの集合住宅では、停電によって蛇口から水が出なくなるという現実も、断水率には含まれていないようです。

■想定どおりなら水は確保できるのか
こうした想定外の要因が加われば、断水率3割以下という予測は脆くも崩れることになるわけで、想定内のことしか起こらないという前提で、それ以外のことが起こったときの手当てがまったく考慮されていない防災計画というのは、まことに危ういものだといわざるをえませんが、仮に想定どおりのことが起こったとして、水道の蛇口から水を得られなくなった約3割の家庭は、実際に生活水を得ることが出来るのかどうか、それを検証してみたいと思います。

国分寺市の人口は、現在約118,000人ですので、その3割というと35,000人前後となります。
国分寺市は、災害下での生活に必要な水を、飲み水一人一日3リットル、生活水は一人一日30リットルとしていますので、あわせて一人一日33リットル。
35,000人では1,155トンです。

試算数値の根拠は、震災時の水確保・「むかしの井戸」で足りるのか.doc(畑中試算)によります。
------------
上水道給水口9ヶ所(大口径で圧力の高い給水ホースが使われるとして):
80リットル/m ×60分×8時間給水×9ヶ所=345.6トン
※家庭の水道蛇口では、全開にしても毎分15リットル程度の給水力です。

むかしの井戸19ヶ所(動力ポンプなし、手漕ぎ井戸を24時間フル稼働させたとして):
10リットル/m×60分×24時間給水×19ヶ所=273.6トン

公立学校プールの浄化水(浄水器34台 動力ポンプなし、手漕ぎで24時間フル稼働させたとして):
500リットル/h×24時間給水×34機=408トン

345.6トン+273.6トン+408トン=1027.2トン
--------------

130トンほど足りませんが、一人あたりの給水量を30リットルとすれば、ほぼ充足できる計算になります。
しかしこれは、むかしの井戸と浄水器(いずれも動力なしの手動式)を24時間こぎ続けることを前提とします。
むかしの井戸は、19ヶ所のうち、常時2~3箇所は故障や水質悪化で使えなくなっており、予算がないからと修理に数ヶ月かかります。
そして、井戸を24時間こぎ続けること自体、不可能ですが、仮にそうしたとしたらポンプが壊れて動かなくなること必至です。

■問題の所在
国分寺市の想定どおり、水の総量はあるのです。
ところが、それを取り出す口が圧倒的に少ない。しかも、すべてを人力に頼らねばならず、故障も想定しなければならない。
水を必要とする人口に水が行き渡らない原因はそこにあるのです。

想定どおり、7割の家庭では平時と同じように水道蛇口から水が出るのであれば、出ない家は出る家から貰い水すればよいではないか、という考えも浮かびますが、実際には、敷設水道管を共有している一定のブロックが断水するのですから、隣り合うAさん宅、Bさん宅、Cさん宅のうち、Cさん宅だけ水が出なくて、お隣さんんから貰い水をするという状況にはなりません。
同じブロックの家は、全部、水が出ないということになるのですから、その地区の人は皆、給水拠点まで水を取りに行かなければならないのです。

そうなると、また想定外の問題が起きてきます。
水というものは、運ぼうとすれば死ぬほど重たいもので、これを家族の人数分、毎日毎日運ぶのは容易なことではありません。
誰だって、なるべく近い給水拠点で水を貰おうとするに決まっていますが、上で行った試算は、市内の給水拠点それぞれの能力に見合った人数が、すべての給水拠点にほどよくちらばってくれて初めて成り立つ試算です。
こんなこと、実際にはそううまく行くはずがありません。

そして現実問題、公的な給水拠点よりも近いところに、井戸を持っているお宅があると聞きつければ、皆、そこに水を貰いに行くのです。
大災害下で、井戸を持っている人が門を閉ざして他人に水を分けないなどということは、実際には出来ないのです。門を叩かれれば、井戸を開放しないわけには行かなくなる。

だからこそ、どの地区の人が水を分けてもらえるのか、開放する時間帯、給水方法など、あらかじめ原則的ルールを決めておく必要があるのです。
災害時協定を結んでおくということは、むしろ、井戸所有者の保護のためなのです。井戸を所有している人の中には、それに気づいている人と気づいていない人がいるとは思いますが、災害時協定のニーズは、井戸所有者の側に潜在していると考えるべきでしょう。

行政の想定の中には、総量の想定しかない。そこが問題です。
井戸や浄水器という器具の給水能力の限界、人力の限界についての想定がない。
そして、大災害下で、人間がどういう心理に陥り、どんな行動をとるのかという想定がまったくない。
そこが最大の問題です。

東京都が行っている「首都直下地震による東京の被害想定」は、高度な専門知識を持つ識者が行った渾身の予測であるとしても、そもそも予測というものは、蓋然性をまとめたものに過ぎず、また、東京全域という広範囲において、被害がどのように分布するかという大くくりな量の想定に過ぎません。
この広域的な量の想定をそのまま区市町村にあてはめて、大くくりな想定以上の被害が起きないことを前提とした計画は、現実には破綻を免れないことを知るべきでしょう。
被害予測というものは、想定された被害以下では済まないことを想定するための材料だと考えるべきです。

災害下であろうと、平時であろうと、水そのものは無限と言ってよいほどの量が存在します。
その水を、人間が使える形で取り出す術が極端に狭められる。それがすなわち災害なのです。
災害下において、人が最低限暮らせるだけの水を確保できるようにする対策というのは、水の取り出し口をひとつでも多く確保することに他なりません。
国分寺には、まだたくさんの民間井戸が残っており、イザという時に備えて、普段から井戸を使えるように手入れしている所有者は大勢います。その井戸水の利用を、なぜ災害対策の中に位置づけないのでしょう。
行政が「量はある」とタカをくくって、取り出し口を増やす手当てを怠れば、それはもはや人災というべき災害となります。そこにパニックや暴発的な事態が引き起こされ、連鎖的に拡大してゆくのです。

■削除の背景と今後に向けて
国分寺市は平成18年ごろには、「地下水は公水」という考えに立ち、災害時には民間所有の井戸を活用する方向で行くという議会答弁もありました。
ところが、平成19年3月に出た防災計画(所管課はくらしの安全課)では、その考えは捨て去られていました。
以来、防災の所管であるくらしの安全課が行うべき民間井戸所有者と行政との対話は断たれてきたのですから、ある日突然、「湧水・地下水保全条例」に「井戸の所有者及び利用者は、災害時に公益的な利用ができるよう努めるものとする」などという条文が盛り込まれれば、当然、反発も出るでしょう。
行政はそれを恐れて、素案から当該条文を削除させた、ということでしょう。
湧水・地下水保全条例を策定している「緑と水と公園課」の側には、公水としての地下水を保全し活用しなければという思いがある一方で、防災計画の所管のくらしの安全課、もしくは市の上層部は、「地下水は公水」という考えを放棄するよう方向転換をしており、「緑と水と公園課」の条例素案にストップがかかったという裏事情がうかがえます。

「地下水は公水」という考えを突然放棄し、民間井戸所有者との対話を怠ったツケがまわってきたわけで、只今ただちに当該条文を復活させることは難しいかもしれません。
しかし市民がこのまま黙っていては、イザ災害が起きた時、水の確保をめぐって悲惨なことが起きてしまうのは必至。
9月に予定されているパブリックコメントを機に市への説得を開始し、並行して議会にも頑張ってもらわなければなりません。
条例制定は終着点ではなく、対話と議論をはじめるための出発点と考えたいと思います。


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2010年7月27日(火) [[観察日誌-3]本日の真姿の泉10年1月~12月]

今日の最高気温(府中アメダス)は34.4度。一日中晴れ渡り、雨は一滴も降らず。
もはや、脳は思考停止状態です。

7月の降雨は、これまでのところわずかに45.5ミリです。
時々、夕立が降っているようでいて、降雨量としてはほとんどカウントされていません。

週間天気予報では、7/30に曇り一時雨の予報が出ている以外、雨の予測はナシ。
このままほとんど雨が降らないままに7月が終わるかもしれません。
夏の終わりまで空前の渇水だった、あの2004年の7月の降水量は49ミリでした(7月の降雨量として少ないほうから二番目)が、それを抜く可能性も出てきました。

観測は休みました。

■気象
・天気:晴れ
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


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2010年7月26日(月) [[観察日誌-3]本日の真姿の泉10年1月~12月]

7/25の定点写真をアップしました。

府中アメダスの猛暑日は昨日までに6日連続。
本日の最高気温は34.9度で、記録的にはギリギリ猛暑日を脱しましたが、連日の暑さで体調もおかしくなってきました。
この暑さはもはや、災害と言っていいのでは・・。

夜、雷をともなう小雨が降りました。降雨記録はゼロでしたが、雨の後、少し涼しくなりました。
この暑さ、まだ当分続くとのことで、7月としては記録的な暑さとなりそうです。

真姿の池湧水の湧出量も、7月終盤のこの時期としては、最も少ない部類にはいりそうです。
水辺での観測は、いつもの夏なら涼がとれますが、今年はひたすら暑くて、冷却ジェルを首に巻きながらの作業です。

夏場は水路に入る子供の姿は多く見かけますが、今年は、子供に水遊びをさせるついでに自分も水路に入って歩き回りながらハシャいでいる大人が多いのも、やはり暑さのせいでしょう。
ちょうど、トンボの産卵時期で、さかんに水面にお尻をチョンチョンとつけていますが、そのそばで若い大人が水に入って歩き回る姿を見て、ちょっとハラハラします。
トンボに気づかないのか、見えてはいても感動がないのか、産卵とは知らないのか・・。
小さいお子さんに教えるには絶好の機会と思うのですが、生き物と接する機会を持たないまま育った世代が大人になっているのだなあと感じます。
国分寺のこの近くに越してきた子連れの若い夫婦にとって、この水辺の環境の中で、お子さんたちと一緒に「育ちなおし」が始まることを祈ります。

観測は休みました。

■気象
・天気:晴れのち曇り
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


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