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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

国分寺まつりで絵葉書展示販売のお知らせ(国分寺・名水と歴史的景観を守る会) [インフォメ-ション&レポート]

国分寺・名水と歴史的景観を守る会では、「第7回全国国分寺サミットin武蔵国分寺2008 」の関連事業に参加します。

11月2日(日)、国分寺まつり会場国分寺サミット関連の展示ブ-スで、当会発行の絵葉書(国分寺崖線の自然と風景 記録写真絵葉書)を展示販売します。
この絵葉書の純益は全て、国分寺市の緑と水と公園整備基金に寄付しています。
(05年度:3万円 06年度:2万円 07年度:2万円 08年度:?)

守ろうぞ2008年用.GIF
●絵葉書紹介チラシ&ポスタ-(クリックで拡大)

絵葉書桜.JPG 絵葉書国分寺崖線.JPG 絵葉書花祭り.JPG
絵葉書紅葉の大池.JPG 絵葉書七重の塔跡.jpg 絵葉書雪の国分寺.JPG
絵葉書雪の真姿の泉.JPG 絵葉書かわせみ.JPG 史跡の桜
国分寺崖線と武蔵国分寺跡
花御堂と誕生仏(現・国分寺花祭り)
野川最源流(日立中研)紅葉の大池
史跡・七重の塔跡
雪の国分寺
真姿の泉にて
武蔵国分寺公園のカワセミ

●この他にもたくさんの図柄を用意しています。

●会場地図とプログラム:
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/ptl_osirase/25bun/201102/index.html
(国分寺サミットの展示ブ-スは「E」の場所、藤棚の前、佐渡物産展の近くです。)

●第7回全国国分寺サミットin武蔵国分寺2008 :
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/ptl_ka/70bun/detail/summit2008/index.html

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2008年10月31日(金) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
8:30

■気象
・天気:曇り
・気温(観測時):14.8℃
・降雨量:mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


■真姿の池湧水
・擁壁下湧出口:昨日と同様。水流の箇所や強さの順番には変化ないが、全体に弱くなっている。
・第一堰:8筋 (8-) 擬木の (ア)ab(エ)(c)defから流水。「ア」「c」は微少。「エ」は擬木の高さは高いが、長期間、流水に洗われて、隙間の流出点が下に下がっている模様。
・第二堰:8筋 右の一筋は微弱。
・水温(第二堰上):17.4℃
・水深(第二堰上):130mm↓ (前日:130mm)
1ミリ単位の計測練習中(参考値):129mm (前日:130mm)

■弁財天の池
・池から隣家水路へのオ-バ-フロ-:あり。越流箇所の水位は低いように見えるが、落ち葉が多いため定かではない。
・池:水はうっすらと濁り。パン屑と油膜が浮いている。油膜は池の南半分全体に広がっている。
・池奥(崖沿い)水路:うっすらと濁り。

■万葉植物園湧水
・洗濯場の堰(元町用水):たたきの下3センチあたりに水面。下流金網に落ち葉少量。
・石橋たもとの擬木(洗濯場の堰の上流)水面に出ている長さ:258mm (前日:257mm)
・石樋(植物園内):樋の両側に溢れナシ。背後の滝1筋となる。向かって左側は少量。右側はほとんど流れていない。

■リオン湧水
・元町用水に大量に流入。
・道路下土管出口付近の川幅:126cm (前回10/30:126cm)

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2008年10月30日(木) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
9:30

■気象
・天気:曇り
・気温(観測時):13.8℃
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


■真姿の池湧水
・擁壁下湧出口:水流の箇所や強さの順番には変化ないが、全体に弱くなっている。
・第一堰:8筋 (8-) 擬木の (ア)ab(エ)(c)def から流水。一昨日は「c」がなぜか中太になっていたが、今日はまた平たくなっていた。「ア」もわずか、「エ」は微少。
・第二堰:8筋 一番右、微少。間もなく消滅しそう。
・水温(第二堰上):17.3℃
・水深(第二堰上):130mm (前回10/28:130mm↓)
1ミリ単位の計測練習中(参考値):130mm (前回10/28:129mm)

■弁財天の池
・池から隣家水路へのオ-バ-フロ-:あり。越流箇所の水位低い。
・池:濁っている。パン屑と油膜が浮いている。
・池奥(崖沿い)水路:うっすらと濁っている。

■万葉植物園湧水
・洗濯場の堰(元町用水):たたき冠水、奥へ30センチくらい。下流金網に落ち葉がたっぷり。
・石橋たもとの擬木(洗濯場の堰の上流)水面に出ている長さ:257mm (前回10/28:254mm) 水位下がっている。
・石樋(植物園内):樋の両側に溢れナシ。背後の滝2筋、向かって左側は中量。右側は少量。

■リオン湧水
・元町用水に大量に流入。
・道路下土管出口付近の川幅:126cm (前回10/26:126cm)

Memo
弁財天の池から隣接民家敷地内水路へ越流する箇所の水位、一昨日と同じくらい。真姿の池湧水からの導水量かわらず。
真姿の池湧水、擁壁の上から見た湧出口の水流は、一昨日よりもさらに弱くなっているような印象。
第一堰からの流出は、一昨日と同じ「8-」の判定としたが、一昨日には中太になっていた「c」が平たくなっており、「エ」も極めて微少。全体の量としては少し減っているような気がするのだが、水路水深は一昨日よりも1ミリ増。

水深は第二堰上のグレイチング(水路下に設置されている防災用貯水槽の下流側グレイチング)の角で計測しているので、防災用貯水槽に直接流入しているらしい地下水によってかさ上げされた水深となる。

防災用貯水槽に、真姿の池湧水固有の湧出口とは別の地下水が直接流入しているらしいことについては、「トピックス-3 水路の途中で水が増える不思議」で詳細に取り上げている。
http://masugata.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300365308-1

今日の観察では、真姿の池湧水固有の湧出口の湧出量が若干減っている(少なくとも増えてはいない)ように見えるのに対し、水路水深はわずかながらも上がっている。
これは、水路下貯水槽に直接流入している地下水量が増えている、ということなのだろうか。

1ミリというわずかな差異にはこだわるべきではないかもしれないが、何かチグハグした感じが気にかかる。

このことと関連して、ひとつ、かねがね不思議に思っていることがある。
弁財天の池固有の湧水は、大量降雨の時にはわずかながら湧出するようだが、普段はほとんど涸渇状態だと聞いている。
しかし、弁財天の池につながるハケ上の涵養域は広大な武蔵国分寺公園で、この公園には構造物がほとんど何もない。逓信住宅時代も小さな平屋が立ち並んでいただけで、庭木が多く、見ようによってはジャングルの中に家が建っているような場所だった。今も昔も、湧水を涸渇させるような要因は見当たらないのだ。

涵養域がしっかり確保されているということは、地下水量自体は決して少なくないはず。
しかし、湧水として出なくなったということは、湧出口よりも地下水位が下がっているということだ。
地下水量はたっぷりあるのに、湧出口よりも地下水位が下がるということが仮に起こっているとすると、その原因として考えられるのは、本来の湧出口よりももっと排出能力の大きい別の排出口が出来た、ということくらいではないだろうか。

弁財天の池固有の湧水がいつごろから涸渇するようになったのかはまだ確認ができていないが、昭和54~55年ごろに真姿の池湧水水路下に貯水槽を作った時期と、もしかしたら一致しているのかもしれない。
貯水槽は、水路の川底の下1.2mくらいまで掘り下げられており、貯水槽の底は土のままだそうだ。

崖下で湧き出る湧水の湧出口が乗っているナメ層(粘土層)は、普通、崖面で断絶していると考えられているようだが、どうも必ず断絶しているわけではなく、ハケ下の地面の下にもぐりこんで続いていることがあるのではないだろうか。
弁財天の池湧水固有の水みちは、もしかすると、そういう構造になっていて、真姿の池湧水水路下の貯水槽の底面が地下水の出口になっているのではないだろうか。
大量に排出される出口が出来れば、地下水の流れは速くなり、流れやすい水みちの地下水位は下がる。そのために、弁財天の池湧水固有の湧出口よりも地下水位が下がって湧出しなくなる。しかし、貯水槽の底面からは大量に排出されている。
仮にそういう構造になっているとすると、真姿の池湧水の第一堰に水がなくなった時にも第二堰には水があるという現象に説明がつくような気がする。
今日のように、真姿の池湧水は減っている(増えていない)のに、第二堰上の水深は上がっているというのも、あっておかしくないように思う。
弁財天の池湧水の涵養域に、湧水を涸渇させる要因がないのに、湧水が出なくなったことにも説明がつく。

以上は、証拠が極めて貧弱な、あくまでも推察であり、仮説であり。
弁財天の池固有の湧水がいつごろから出なくなったのか、機会があったら確かめてみたい。
ひとつのことが確かめられるのに何年もかかることがあるが、まあ、気長に機会を待つこととしよう。

それにしても、地下水というのは本当にわからない。
不思議なことの連続で、まだまだわからないことだらけだ。

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2008年10月29日(水) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
本日は観測を休みました。

■気象
・天気:晴れ
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


More
午前中、所用で乗せてもらった車、駐車の際、バックしたら壁に衝突。
背中にかなりの衝撃でした。もとから傷めていた背骨と腰が痛くなりだしたので、帰宅してから寝ていたら、すっかり日が暮れてしまいました。本日の観測は断念。
昨日の降水量(0mm)と本日の天気の記入のみ、です。

乗っていた車がぶつかったのは生まれてはじめて。はあ、びっくりした。

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2008年10月28日(火) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
11:00

■気象
・天気:晴れ
・気温(観測時):18.8℃
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


■真姿の池湧水
・擁壁下湧出口:水流の箇所や強さの順番には変化ないが、昨日より全体に弱くなっているよう。
・第一堰:8筋 (8-) 擬木の (ア)ab(エ)cdef から流水。「ア」と「エ」は微少。昨日まで「c」もごく平たくなっていたが、今日は中太の流水になっていた。
・第二堰:8筋 一番東の流れ、微少。
・水温(第二堰上):17.4℃
・水深(第二堰上):130mm↓ (前日:130mm↓)
1ミリ単位の計測練習中(参考値):129mm (前日:129mm)
20081028-1畑中.JPG

■弁財天の池
・池から隣家水路へのオ-バ-フロ-:あり。越流箇所の水位、低い。
・池:全体がうっすらと濁っており、油膜も浮いている。橋の南にパン屑の残り。
・池奥(崖沿い)水路:濁りなし。

■万葉植物園湧水
・洗濯場の堰(元町用水):たたきの下2センチあたりに水面。下流金網に落ち葉、少したまっている。
・石橋たもとの擬木(洗濯場の堰の上流)水面に出ている長さ:254mm (前日:251mm)
・石樋(植物園内):樋の両側への溢れナシ。背後の滝2筋、向かって左側は中量、右側は少量。

■リオン湧水
・元町用水に大量に流入。
・道路下土管出口付近の川幅:小さな子どもが母親と一緒に水遊びしていたので計測せず。見た目は前回とかわらず。

Memo
階段の上から擁壁下の水流の様子を見ると、全体に昨日よりも弱い感じがする。
ところが、水路水深を計ると、1ミリ単位の計測で129mm、昨日と同じだった。
第一堰を見ると、流水の本数は昨日と同じ8筋だったが、昨日は「ア」「エ」「c」の3箇所が微弱だったのに対し、今日は「c」が中太の流れになっていた。「ア」は昨日と同じで、「エ」は昨日よりも若干細い。
流水量指数の判定は昨日と同じ「8-」としたが、堰からの流水の様子は少しかわっていた。

弁財天の池の方を見ると、昨日までピカピカだった水がうっすら濁っており、隣接民家内流路への越流箇所の水位は昨日よりも低くなっていた。
昨日までたくさん導水していたが、今日から導水量を減らした模様。
水路水深が昨日と同じなのは導水を減らしたためで、湧出量自体は減っている模様。

堰から落下する水量は昨日とかわっていないにもかかわらず、昨日はほとんどなくなりかけていた「c」の箇所が、今日は中太になっていた。導水を減らしたたことと関係があるのだろうか。
湧水源側の湧水溜りの敷石の下に導水口があり、今年2月3月に改修工事をした際、この導水口も立派なものに作り変えた。
地中の管は取り替えておらず、池側で導水量を調節するバルブもそのままだそうだが、湧水源側の導水口を作り替えたら、バルブを全開にした時の吸い込み能力が格段に上がったらしい。
大量導水している時は、おそらく湧水溜りの中で、導水口に向かってかなりの水流が起きているのではないだろうか。
導水口は、湧水溜りの西の壁下に埋まっているので、大量導水している時は東から西に向かって強い水流がおきているはず。そのため、昨日までは「c」の箇所の流水が少なくなっていたが、今日は導水を減らしたために導水口に吸い込まれる水流が弱くなり、「c」の箇所の流水が増えたということか?

もっとも、落ち葉の破片が擬木に詰まったり取れたり、水汲みの人が水を汲みやすくするために、堰の隙間に小石などいろいろな詰め物をしたり、様々な要素で状態は日々変わるので定かなことはわからないが、大量導水をした時、湧水溜りの中で導水口に向かってかなり強い水流が起こっているらしいことは、ひとつの要素としてインプットしておこう。

あらためて、水というのは面白いものだなあと思う。

Nature
お鷹の道沿いのアジサイ、花は小ぶりだが、紫に色づいた数がますます増えているみたい。あと4日で11月だというのに。
20081028アジサイ.JPG

お寺の境内(万葉植物園)のカラスウリ。高木の上までツタを伸ばしていますが、遠景はうまく写らなかったのでアップの写真です。
20081028お寺のカラスウリ.JPG

今朝は空が真っ青で、富士山もうっすらと見えていました。
去年の今頃は、ハケ上の武蔵国分寺公園のふれあい橋に富士山を見る人が大勢集まっていました。
ふれあい橋からの富士山は、国土交通省の関東富士見百景に選ばれている富士山ビュ-ポイントですが、今、建設中の府中病院新築病棟が完成すると、富士山の前に立ちはだかり、完全に見えなくなるようです。
国分寺市長が東京都に、かわりの場所をなんとかしてくれと要望してありますが、東京都はどこ吹く風。
都市の自然保護に威勢の良い副知事さん、ご存知なのかしら。

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2008年10月27日(月) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
7:30

■気象
・天気:晴れ後曇り
・気温(観測時):16.2℃
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


■真姿の池湧水
・擁壁下湧出口:昨日と同じ。東角の水流が強く、二番目、三番目と弱くなる。中央部に水流なく、その西側に弱い水流。
・第一堰:8筋 (8-) 擬木の (ア)ab(エ)(c)def から流水。「エ」は、隙間の下部から極細の水流が不自然に飛び出しているが、一応、カウントしておく。「ア」「c」が微弱。
・第二堰:8筋。一番東側、間もなく消滅しそう。
・水温(第二堰上):17.4℃
・水深(第二堰上):130mm↓ (前日:130mm↓)
1ミリ単位の計測練習中(参考値):129mm (前日:129mm)

■弁財天の池
・池から隣家水路へのオ-バ-フロ-:あり。越流箇所の水位、高い。導水量は昨日と変わっていないよう。
・池:水は昨日と同様、ピカピカに澄んでいるが、7時半の観測時、すでにパン屑が橋の南側に大量に撒かれていた。
・池奥(崖沿い)水路:澄んでいる。

■万葉植物園湧水
・洗濯場の堰(元町用水):たたきの下3センチあたりに水面。下流金網に落ち葉ナシ。
・石橋たもとの擬木(洗濯場の堰の上流)水面に出ている長さ:251mm (前日:249mm) 毎日、少しずつ水位、下がっている。
・石樋(植物園内):樋の両側に溢れナシ。背後の滝2筋、左側は中量、右側は少量。

Nature
お鷹の道沿い都保全林に自生するホオズキ。一応、撮ってみましたが、見えるでしょうか。
枯葉にまぎれて、まるで保護色。

081027自生のホオズキ.JPG

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湧水量の把握への取り組み-その1 [[考察-1]湧水量の把握への取り組みと成果]

真姿のいずみ観察会「地域の眼」では、湧水量のおおよそを把握する取り組みを行っています。
ほぼ毎日行っている水路「水深」の計測と、第一堰から流れ落ちる流水の本数と強さを「流出量指数」として判定・記録していることはこのブログでもお馴染みですが、「3-」「3」「3+」のように表記する「流水量指数」は、このままの形ではグラフ表記することができません。
そこで、私たちはこの「流水量指数」を「流水量得点」に換算することでグラフ表記を行えるようにし、この「流水量得点」と「水深」の計測値の相関関係を検証したり、国分寺市が行っている「流水量計測」の測定値にトレ-スして「流水量指数」や「流水量得点」から湧水量のおおよそを割り出す取り組みを行っています。

この取り組みについて、何回かに分けてレポ-トをいたします。

■素朴な疑問・・・湧水量ってどのくらいなの?
毎日水辺で観察ノ-トを広げ、水路の水深や水温を計っていると、何人もの人が声をかけてくださいます。
一番多いのは、「水質検査をしているのですか?」というお尋ねです。水を汲んで行く人にとっても、散歩に来る人にとっても、遠方からはじめて来たという方たちにとっても、当世、まず気になるのが水質。「この水は本当にきれいなの?」「汲んでいる人がいるけど飲めるの?」というのが一番の疑問なのでしょう。

「水質検査をしているのですか?」という質問と同じくらい多いのが、「湧き水の量は変わるんですか?」「今、水の量は多いのですか?」というような、水量に関するお尋ねです。

近所の人や水汲みに来る人たちには、この湧水の量が一年の中で大きく変化をすることはよく知られていますので、この質問は主に観光に訪れた方たちからの質問です。
玉石擁壁の下から水が湧き出ているところは、観光の方たちにとっては見ただけではわかりにくいようですが、湧き口のすぐそばが堰になっているため、水がジャンジャン湧いていることが誰にでも実感できます。
水質だけでなく、水量のことに関心が向くのは、この湧水地の堰の形状によるところが大きいようです。
そして質問の中には、「今、どのくらいの水量なんですか」というズバッと直球の質問もきます。
つまり、毎秒何リットルとか、毎分何リットルとか、日量何トンとか、そういうことを尋ねる方もいらっしゃいます。

■湧水量把握への挑戦
真姿のいずみ観察会の活動の目指すところも、まさにこの「湧水量を把握する」ということです。
もともとは、崖の直上の水みちの上に大規模マンションが建設されることになり、砂礫層の中にまで基礎杭が打ち込まれる工法が採られることになったため、湧き水への影響が心配されたことが始まりでした。
このことで、これまで癒しの場所だった湧水は、癒されるだけの場所ではなくなりました。

建築物の影響は、すぐにあらわれるかもしれないし、長年かかってジワジワあらわれるかもしれません。
マンション建設以外にも、いろんな影響があるかもしれません。
いずれにしても、湧水量を把握しないことには始まりません。

ところが、これが難関です。

●国分寺市の湧水流量観測の利点と弱点
湧出口と水路の所有者である国分寺市は、手計りによる計測と自動計測器による自記計測の二本立てで湧水量の観測を行っており、この記録を年度ごとに、「湧水地等の水量・地下水位調査委託報告書」にまとめていますが、一般市民は、一年待たなければ記録を見ることができません。(市のオ-プナ-や図書館で見られます)

一年待ってでも私どもはこの報告書を閲覧し、過去の報告書も含めてコピ-を取り、大いに利用しています。
しかし、こうして利用することによって、市の測定には、実はちょっと弱点があることもわかってきました。

手計りによる計測は、昭和61年の暮れに開始されたもので、観測の年月も長く、また測定値にはかなり信頼がおけるものですが、実施は月に一回です。大変貴重な記録ではありますが、月に一回しか実施されていないため、降雨によって日単位で湧出量がどのように変化するのかということは、この記録からはわからないのです。

自動計測器による自記計測について、詳しくは後述しますが、実は真姿の池湧水そのものの流量を計測しているわけではありません。
下の地図は、国分寺市が真姿の池湧水関連の観測を行っている場所を示したものですが、自記計測を行っているのはA地点(万葉植物園湧水湧出口の近く)とB地点(元町用水下流)の二箇所で、「B地点で測定された流量」から「A地点で測定された流量」を差しい引いた量を「真姿の池湧水の流量」と算定しているのです。
湧水観測ポイント(観察会と国分寺市).GIF

B地点までの水路の総延長は400メ-トル以上になりますので、B地点での計測値は、大雨の時は降雨が含まれ、日照りの時は目減りします。
さらに、A地点(万葉植物園湧水湧出口に近く)は樹木に覆われた場所なので落ち葉が多く、堰にたまった落ち葉が水位を上げてしまいます。秋から春にかけて落ち葉がたまりっぱなしになっていると、実際の流量はわずかでも、まるで大湧出したようなとてつもない水量が算定されてしまうのです。
真姿の池湧水の流量は「B-A」の差し引きで算定されますので、Aの算定値が膨れ上がれば、真姿の池湧水の算定値は少なくなります。このため、手計り計測値と比較してみると、大きな差が出ることがしばしばあります。

市の湧水観測には、残念ながらこうした弱点があります。
5年、10年、20年と長期スパンで湧出量の変遷を見るには意義深い観測ではありますが、降雨によって日単位で湧出量がどのように変化するのかを把握するには向いておらず、また、湧水に異常の兆しがあらわれたとしても、それを把握しにくい仕組みになっているのです。

●市民の手でできること
こうなると、市民サイドでも、何とかして出来ることを探ってゆかねばなりません。
マンション建設の影響を追跡するという目的だけではなく、季節によって水量が大きく変化する湧水が、今、だいたいどのくらい出ているのかということがわかるようになったらどんなにいいでしょう。

ところが、水量そのものを手計りで実計測する方法は、やってやれないことではないのですが、毎日なんてとても無理ですし、たまにやるにしても実はこれ、なかなか大変なのです。
マンション建設の事業者が第二堰の下に設置した流量観測用の四角堰を利用して、この堰から流れ出る水の量を計る方法を私たちも何度かやってみました。
その方法をちょっとご紹介してみましょう。

一人が長靴をはいて水路にはいり、堰の下に立って大きなビニ-ル袋の口を左右にしっかり開いて持ち、もう一人がストップウォッチを持ちます。
ストップウォッチ係が時計のスタ-トボタンを押すと同時に「ハイッ」、同時に袋係が堰に袋の口を密着させて流水を袋に貯めます。
ストップウォッチ係が2秒(場合によっては1秒)たったところで「ハイッ」、同時に袋係が堰から袋を離します。(ストップウォッチのかわりに、メトロノ-ムを1秒刻みにあわせて鳴らすという方法もなかなか実用的です。もちろん、ストップウォッチとメトロノ-ムの併用も)
袋にたまった水を容積のわかるバケツなどの容器にあけて量を量ります。この量を「計測にかけた秒数」で割れば「毎秒の流水量」、毎秒の流水量に60をかければ「毎分の流水量」が出ます。
この作業を5回ほど繰り返し、特に誤差が大きいものはオミットし、平均を出したものをその日の流水量とします。

夏の暑い日など、なかなか楽しい作業ですが、冬場は考えただけでも怖い作業です。
そしてビニ-ル袋に入れた水はとても重たい。余談ですが、私はこれでギックリ腰になりました。

さらに、この作業が素人でも何とかできるのは、湧水量が少ない時だけです。
真姿の池湧水は、第一堰から2筋しか流れていないような少ない時でさえ、第二堰下の毎分の水量は200リットル以上あるのです。毎分200リットルといえば、1分間に20リットル入りのポリタンクが10本、満タンになるというすごい量です。湧出量が極少の時でさえ、2秒間計測で7リットル近い水が袋にたまります。
第一堰からの流出が3筋、4筋となると、毎分の流量は400リットル、500リットル、600リットルと増えて行き、一瞬のうちに袋は満タン、さらに毎分1トン、それ以上となると、袋による手量りは不可能となります。

というわけで、市民による手動計測は、年に数回、季節のよい時期を選んで実施することは可能でも、連続して行うことはとても無理なのです。

必要なのは、毎日の連続した記録です。
そのために、何とか市民の手でできることを、ということではじめたのが、「水深」の計測と「流水量指数」の判定・記録です。そして後に、この流水量指数を得点化し、「流水量得点」に換算するという試みもはじめました。

■「流水量指数」について
「流水量指数」は、真姿のいずみ観察会が考案した湧水量の判定・記録方法です。
真姿の池湧水の第一堰には高さの異なる12本の擬木が並んでおり、擬木の隙間は13箇所。
堰の擬木の隙間に何筋の流れがあるかを記録することで、湧出量の相対的な変化が記録できます。
第一堰擬木配列図.gif (クリックで拡大)

「流水量指数」は「1-」「1」「1+」・・・・・・・・「13-」「13」「13+」まで、全部で39段階となりますが、一番東端の隙間「キ」は隙間の位置が高いので、これまで「キ」から流出したことはありません。仮に「キ」から流出することがあるとすれば、擬木全体を全面越流するだろうと考えられ、指数であらわす意味がなくなるので、「12-」「12」「12+」までの36段階が実質的な流水量指数となります。

■「流水量指数」を「流水量得点」に換算する
●「流水量指数」を得点化する意義
「流水量指数」を考案したことによって、湧出量の実量を計測しなくても、湧出量の相対的変化を記録することができるようになりましたが、「3-」「3」「「3+」のような「指数」のままではグラフ表記することができません。
そこで、「流水量指数」を「流水量得点」に換算することを考えました。
「指数」を「得点」に置き換えることによって、「流水量得点」と「水深」の相関関係や、「流水量得点」と「国分寺市による流量測定」の相関関係を調べることが出来るようになりました。

●得点化の方法
流水量指数「1-」を流水量得点の「5点」とし、段階がひとつあがるごとに5点ずつ加算。流水量指数の最高の「12+」の流水量得点は「180点」となります。

下の表はその換算表。
換算表.GIF(クリックで拡大)

●「流水量得点」を5点刻みとした理由
(1)「流水量指数」との混乱を避けるため
「流水量指数」には1~13までの数字が使われているため、「流水量得点」を1点刻みにすると混乱する。
(2)グラフ表記で比較しやすくするため
流水量得点を5点刻みにすると、最高値が180点となる。水深の計測値はこれまでの最高が180mm、日降雨量の最大値が200mmなので、流水量得点と水深と日降雨量をひとつのグラフに表記する際、縦罫の目盛りを共有でき、比較しやすくなる。
(3)5点刻みの「流水量得点」に一定の係数を掛けることによって、湧出量実測値の近似値が得られるため。
流水量指数が「2」の時、国分寺市の手計り計測による毎分の流量が250リットル前後となっていることが多く、また、流水量指数が「3」の時、国分寺市の手計り計測による毎分の流量が400リットル前後となっていることが多い。 「流水量得点」を5点刻みにしておくと、流水量指数「2」の流水量得点は「25点」、流水量指数「3」の流水量得点は「40点」となり、それぞれの得点を10倍すると、国分寺市の手計り計測による毎分の流量の近似値となる。 (係数10からはずれる範囲については、流水量指数ごとに係数を定めることも可能。)

■「流水量得点」と「水深」との相関関係を見る
●折線グラフで見る
「流水量得点」は、「第一堰に何筋の水流があり、その水流の強さはどうか」という状態を「流水量指数」で表したものを単純に得点化したものなので「計測値」ではありません。一方の「水深」は計測値です。
この関係がどのようになっているかを、まず見てゆきます。

以下のグラフは、観察を開始した2004年4月から(水深は2004年6月から)2006年初頭までの基礎デ-タを2006年春にグラフ表記したものです。

折線グラフ2(流水量得点・水深・降雨慮・手計り).GIF
「降水量」と「流水量得点」と「水深」には、おおむねきれいな相関関係が見られますが、グラフの黄色い点線円で囲んだ部分のように、降雨が減っているのに第一堰からの流出の状態は変わらず、水深だけが下降しているところがあります。
これは大湧出の後、降雨が落ち着き、湧出量が少しずつ減少して行く過程でしばしば見られる現象です。

●分布グラフで見る
流水量得点と水深の相関関係.GIF

流水量得点と水深の相関グラフです。
ほぼ一定の幅で相関関係が見られますが、ピンク色でマ-キングした箇所のように、相関関係から飛び出している箇所も見られます。
ピンク色でマ-キングした箇所は、上の折れ線グラフの点線円で囲んだ部分と同じ時期です。

●相関関係から外れている部分の原因
そこで、飛び出しが大きい3ヶ所について、時期と状況を特定し、相関関係からはずれた原因を考えてみます。

流水量得点と水深の相関関係(はみだし部分の時期特定).GIF

「1」は、湧出量の多い時期、水深はどんどん下がっているのに、第一堰の流出本数が一向に変わらない状態。
「2」と「3」はともに湧出量が少ない時の対照的な現象で、「2」は湧出量のわりに水深が低めに出ている状態、「3」は湧出量のわりに水深が高めに出ている状態です。

「1」は、大量湧出の時期が長く続いた後、減少が始まった時にしばしば見られる現象。
長期にわたる大量湧出で第一堰の隙間のゴミや異物が流されるために流出点が低くなり、湧出量が減っているにもかかわらず、流水の本数が減らない。また、第二堰のほうでも隙間のゴミや異物が流されるために流出点が低くなり、第二堰上で計測している水深がどんどん下がるという現象が起きているものと考えられます。

逆に、少雨傾向の時期に突然まとまった雨が降ると、湧出の正味よりも水深が高めに出る傾向があるようです。雨が降らず湧出量が少ないと、堰からの流出に使われていない擬木の隙間にゴミや異物がたまり湧出点が高くなっています。そのため堰上の水深が高く出るのではないかと考えられます。

「2」がそのケ-スに当たっていると思われますが、「3」はまったく逆のことが起こっています。
そこで「3」の時期を特定してみると、2004年の入梅前後の時期にあたっていました。2004年の春は空前の少雨となり、真姿の池湧水の水路は大量の藻が発生して見るからに汚らしい様相となっていた時期です。このため、東隣の農家が第二堰上をたびたび掃除していたことを記憶しています。おそらく、この掃除によって第二堰にひっかかった藻やゴミが取り除かれ、掃除の後しばらくの間、水深が低くなっていたのではないかと考えています。

堰には長年の間に苔が巻いており、苔生した堰は生き物です。
極端な少雨や極端な大降雨の際は、しばしば相関関係からはずれる現象が起きるようです。
しかし、このような極端な時期を除けば、おおむねきれいな相関性が見られます。
相関性からはずれる現象の原因については、2006年初頭の段階ではまだ基礎デ-タ数が少ないため断定的なことは言えませんが、今後、これ以降の基礎デ-タを含めて解析して行きたいと考えています。
また、これまで5ミリ刻みで記録していた水深を1ミリ刻みにすれば、分布の帯の幅が狭まり、相関関係がより明確になるものと考えています。

(その2に続く)

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2008年10月26日(日) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
11:30

■気象
・天気:曇り時々雨
・気温(観測時):19.3℃
・降雨量:0.5mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


■真姿の池湧水
・擁壁下湧出口:東端の角の水流、昨日はだいぶ弱くなっていたが、今日は昨日よりも少し強くなっているよう。中央の波紋が弱い部分の西端の水流も、弱いながらも角度によってはっきり見える。全体として昨日よりも少し水流が強いように見える。
・第一堰:8筋 (8-) 擬木の (ア)ab(エ)(c)def から流水。 昨日消滅した「エ」の部分、隙間の下のほうから細い水流が前に飛び出している。多分、落ち葉の破片か何かが詰まって、微水流を前に飛び出させているのだと思うが、とりあえず1筋としてカウントしておく。「ア」と「c」が少ない。
・第二堰:8筋
・水温(第二堰上):17.4℃
・水深(第二堰上):130mm↓ (前日:130mm)
1ミリ単位の計測連流中(参考値):129mm(前日:130mm)

■弁財天の池
・池から隣家水路へのオ-バ-フロ-:あり。越流部分の水位高く、たっぷりと越流している。
・池:水はまったく濁りなく、透明度100パ-セントという感じのピッカピカの満水。昨日までとははっきり違う。あきらかに、昨日よりも導水量を増やしている。
・池奥(崖沿い)水路:池に比べればやや濁っている。真姿の池湧水からの導水を増やすと、それまでの池の汚れが崖沿いの水路のほうに押し流されてくるのだろう。

■万葉植物園湧水
・洗濯場の堰(元町用水):たたきのレベルすれすれに水面。下流金網に落ち葉少量。
・石橋たもとの擬木(洗濯場の堰の上流)水面に出ている長さ:249mm (前日:248mm) 水位、昨日よりもわずかに下がる
・石樋(植物園内):樋の内側の水面、昨日よりも低い。背後の滝2筋、向かって左側は中量だが、右側はごく少ない。

■リオン湧水
・元町用水に大量に流入。
・道路下土管出口付近の川幅:126cm (前回10/25:125cm)

Memo
真姿の池湧水、擁壁からの水流は昨日より少し強いような感じがするが、水路水深はわずかながら下がっている。
弁財天の池のほうを見ると、池水はピカピカの満タン、水の輝きかたが昨日までとは全く違う。泉からの導水を増やした時の状態だ。
このところ、連日のパン屑投入で池の水が汚れていた。パン屑投入直後は、大きなコイが群がって池底の泥が巻き上がるため、特に濁りがひどかった。餌撒きがお休みの日や、こちらの観察時刻が遅かった日は、濁りも落ち着いてはいるものの、池の色がなんとなく薄汚れた状態がずっと続いていた。雨で押し流された後はとりあえずきれいにはなっていたが、きょうのようなピカピカの水は久しぶりだ。
弁財天の池の持ち主の方も、泉からの導水には随分と気を使いながらも、さすがに見かねてきれいにされたようだ。

導水に取られているので、湧出量そものもは昨日よりも増えている模様。降雨への反応が以前よりも遅くなっているような感じがあってちょっと心配だが、とりあえず増えることは増えたので一安心。
どのくらい増えているのかは量れないが、これは致し方ない。ずっと昔からの水利権のようなものが、ここでは今も生きている。そのこと自体が水をめぐる文化なのだ。
明日以降の増減に注目してゆきたい。

Nature
お鷹の道沿いの都保全林に群生しているホオズキ、どの実もすっかりオレンジ色に色づいている。
群生の様子を写真にとは思っているのだが、ホオズキ市で売っている華やかなホオズキに比べて、野生のホオズキはひっそりと地味で目立たない。写真に撮っても枯葉と区別がつかないかも知れないが、明日、天気がよくなったらトライしてみようか。

More
お鷹の道の西のはずれのベンチとテ-ブルがある場所で、50年前から住んでいるという女性と立ち話。
いろいろと昔のお話がうかがえた。
50年前に越していらしたころは、真姿の池湧水の水源地は立ち入りができなかったそう。
50年前というと1958年、昭和33年。国分寺に水道が敷設されはじめたのが昭和32年ごろだと聞いているが、昭和30年代といえばまだ、ハケ下では湧水が生活の水として使われていた時代だろう。

日立中央研究所の大池がまだ沼地だったのも覚えておいでだという。
それから、今の姿見の池のあたり、日陰山の森が鬱蒼としており、子どもは近づいてはならない怖い場所だったそうだ。
そういえば、昔は、いかにも魑魅魍魎が跋扈していそうな怖い場所というのがいっぱいあった。
そんな場所がどんどん消えてゆくが、日陰山は今だってちょっと怖い。日のあるうちでも、足を踏み入れれば気配に敏感になる。お鷹の道だって、日が落ちた後は外灯が暗く、怖くて思わず早足になる。
薬師堂の参道を守るちょっと愛嬌のあるおじさんみたいな顔つきの仁王様にだって、夜会いに行く気にはならない。

ハケの森は、今でも確かに何かが棲んでいる。

仁王.JPG

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2008年10月25日(土) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
10:40

■気象
・天気:曇り
・気温(観測時):19.8℃
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


■真姿の池湧水
・擁壁下湧出口:東側約70センチの範囲の3筋の水流、全体に弱くなっている。水流の強さは、東端角が一番強く、西へ行くほど弱くなっているが、二番目(角から50センチ)と三番目(角から70センチ)の差はあまりなくなった。中央部からはほとんど水流が見えず、その西側に弱い水流が見える。
・第一堰:7筋 (7-) 擬木の (ア)ab(c)def から流水。「エ」が消滅。「ア」と「c」もごく少なくなった。
・第二堰:8筋(一番東の流れが極細となった)
・水温(第二堰上):17.3℃
・水深(第二堰上):130mm (前日:135mm)
1ミリ単位の計測練習中(参考値):130mm (前日:135mm)

■弁財天の池
・池から隣家水路へのオ-バ-フロ-:あり
・池:濁りなし。パン屑なし。
・池奥(崖沿い)水路:濁りなし

■万葉植物園湧水
・洗濯場の堰(元町用水):堰下のたたき、冠水なし。たたきの下5ミリあたりに水面。下流金網、落ち葉なし。
・石橋たもとの擬木(洗濯場の堰の上流)水面に出ている長さ:248mm(前々日10/23:250mm)水位2ミリ上がる。
・石樋(植物園内):樋の両側に溢れナシ。背後の滝2筋、向かって右は少量。左は中量。(前々日10/23より多い)

■リオン湧水
・元町用水に大量に流入。
・道路下土管出口付近の川幅:125cm(前回10/23:123cm) 川幅は一昨日より2センチほど広がっている。

Memo
一昨日、昨日と降り続けた雨は、二日あわせて49ミリに達したが、真姿の池湧水の水量は減ってしまった。
万葉植物園湧水水路の水位は上がり、リオン湧水水路の川幅は広がった。
以前の真姿の池湧水は、大きな降雨があると翌日には湧出量が増え始めると認識していた。単発で10ミリ、20ミリ程度の降雨では湧出が増えないこともあるが、30ミリ以上の降雨や連続した降雨に対してはよく反応していた。
それがこのところどうも、直近の雨から湧出量増加がはじまるまでの時間(日数)が長くなっているような感じがしている。

たしかに、第一堰からの流出が7筋以上、第二堰上の水深が130ミリ以上のような湧出量が多い時は、少々の雨が降っても現状維持にしかならないということはあるが、今日のように、まとまった雨が降り続いたのに減ってしまうというのは、直近の雨に対する反応としては何か少しおかしいような気がしている。弁財天の池への導水も、特に増やしてはいないようだ。
明日以降の増減に注目してゆきたい。

Nature
元町用水のナガエミクリ群生地の上流側に、ナガエミクリらしき水草が4~5株生えているのを見つけた。場所は、国分寺市の自動計測器のある橋の下流側。これまで気づかなかっただけかもしれないが、水草の株はどれも小さい。ナガエミクリに似た水草かもしれないが・・・。

More
リオン湧水の観察に向かう途中、お鷹の道の一番東の入り口にある道標の交換作業をしていた。
作業の人に聞いてみると、「お鷹の道」と書いたこれまでの木製の道標がだいぶ傷んできたので、新しいものと交換しているとのこと。
撤去した道標の文字は、本多元市長の直筆だそう。
で、新しい道標の文字は?と聞いてみたら、これも本多元市長の直筆。本多元市長の書がパソコンに取り込んであるので、それを使っているのだという。
お鷹の道の整備は、本多市長時代のことだったか。木は朽ちても書は残る。

真姿の池湧水水路下の防災用貯水槽は、防災に力を入れていた塩谷市長時代のもの。
今年の改修工事で新しくなった玉石擁壁は現・星野市長の下での工事。
こちらには市長の書による看板・案内板の類はない。

本多元市長はお鷹の道沿いの元住人。その西隣、現・国分寺は現・星野市長のご実家。
お鷹の道は、首長輩出の小道だ。
本多市長邸の主は去り、あやうく宅地開発されるところだったが、大騒ぎとなった末、現・星野市長政権下で国史跡指定を受けて公有化され、現在は文化財拠点施設として改修整備工事中。来年3月末に工事が終わり、10月にオ-プン予定とのことだ。

今日、撤去されていた古い道標、味わいがあってよかったのだが、取り替えるほど傷んでいたのだろうか。
道標のとなりの地図入り案内版のほうが、地図が消えて見えなくなっている。
道標は方向さえわかれば事は足りる。取り替えるなら地図の消えた看板のほうだと思うのだが。

地図は消えたまま、道しるべだけが新しくなる。
おりしも、北口再開発問題、市庁舎問題で迷走の国分寺市、これからどこへ行くのでしょう。

せめてもと 付けかえてみる 道しるべ

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2008年10月24日(金) [[観察日誌-1]本日の真姿の泉08年8月~12月]

■観測時刻
9:00

■気象
・天気:雨
・気温(観測時):計測なし
・降雨量:mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=


■真姿の池湧水
・擁壁下湧出口:雨つぶのため、水面の様子わからず。
・第一堰:8筋 (8-) 擬木の アab(エ)cdefから流水
・第二堰:8筋
・水温(第二堰上):計測なし
・水深(第二堰上):135mm (前日:135mm↓)

■弁財天の池
・池から隣家水路へのオ-バ-フロ-:あり
・池 池奥(崖沿い)水路:ともにうっすらと濁りあり。

■万葉植物園湧水
観測なし

Memo
雨の中、朝9時に観測に出かけてみたが、雨足が意外と強く、湧出口の水面の様子は雨粒に邪魔されてわからず。
真姿の池湧水の流水量指数判定と水深だけ計測して、早々に引き上げた。

昨夜降り始めた雨は、今日午後2時までに39ミリ。
10月の降雨は、10/15までの降雨84ミリとあわせて123ミリとなった。
9月末までの今年の降雨量は1705.5ミリで、年平均降雨量の1476.5ミリを既に超えていたが、今日午後2時までに1828.5ミリ。

1976年からの統計で、年降雨量の第一位は1998年の2030ミリ。
第二位は1991年の1935ミリ。
第三位は2006年の1854ミリ。
過去の気象データ検索 地点ごとの観測史上1~10位の値(気象庁 府中):
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&elm=rank&view=

2006年の第三位の記録を抜くのは時間の問題で、あのJR新小平駅隆起水没事故の起きた1991年の記録にも迫ろうという勢いだ。年末までに平年並み程度の月降雨があれば、第一位に躍り出る可能性も。

今年は本当に雨が多い。
10月にはいってからはたいした降雨量ではないが、それでもそれ以前の貯金がきいて、湧出量はあまり減らない。
このように降水量の絶対量が多い上に頻繁に雨が降る時、ハケ上(武蔵野段丘)の地下水位はいったいどのくらい上がっているのだろう。

1991年は数十年に一度の異常降雨と言われたほど秋に雨が多かった年。
週末ごとに台風が接近(全部で6個)。 富士五湖が溢れたことがニュ-スになった。
そして、この年(1991年)10月11日深夜、地表から11メートルの深さに埋め込まれた巨大なU字溝の中におさまったJR武蔵野線・新小平駅が、台風21号で水位の上がった地下水に地盤ごと持ち上げられ、半地下状態を形成するU字溝の底と側面の継ぎ目を押し広げた水と土砂が、継ぎ目を割ってなだれ込み、駅を水没させせるという事故が起こった。
大量の土砂が水とともに流れたため、駅周囲は地盤が陥没、住民が避難するという、鉄道史上、屈指の大事故だった。
新小平駅水没事故.JPG

新聞記事によると、事故当時、地下水の水位は地表から3メートルのところまで上昇したとのこと。
奈良大学の細野義純先生が1968年から92年まで調査した「小平市仲町」の地下水位の変動の記録には、この日、新小平駅を持ち上げた地下水が「地表から2.48メートル」にまで上がった記録があらわされている。
武蔵野台地のロ-ム層の厚さは8~10メ-トルといわれているが、地下水は砂礫層内では納まらず、ロ-ム層の上部まで満杯だったということだ。

事故発生後も、毎分8トンの水が流れ込み続けたため復旧工事は手がつけられず、まずは地下水位を低くするために駅周囲に19本の深井戸を掘って地下水を汲み上げたが、1ヵ月かかってようやく、水位が事故発生当時より5メートル下がり、本格工事にはいれるようになった。
長雨と台風によって地表から3メートルのところまで上がっていた地下水が、事故発生時より5メ-トル下がったと言っても、地表からは8メ-トル。まだロ-ム層の中だ。

数十年に一度の異常降雨といわれるものが、近年は数年の頻度で起こる。
一方、マンション等の中高層建物は、当世、地下居室と地下ピットが大流行だ。
国分寺崖線区域内の建築では、「水みちへの配慮」と称し、砂礫層やシルト層まで基礎杭を打ち込まず、ロ-ム層内で納める直接基礎工法が採用されることも多いが、「砂礫層は傷めないから大丈夫」とまるで呪文のように繰り返させる喧伝、果たして本当にそのとおりなのか。

条例等で高さが抑えられる分、建物の横幅はやたらと長くなり、100メ-トルを超える計画も当たり前になってしまった。ハケ上で現在建築中の都立府中病院新築病棟(多摩広域基幹病院)は東西幅180メ-トル、国分寺の旧第四小学校跡地に間もなく建設が開始されるマンションは東西幅120メ-トル。
ともに、「直接基礎を採用するから砂礫層は一切傷めない」とのふれ込みだが、ロ-ム層の8~10メ-トルまで掘り下げて地下室と地下ピットが埋め込まれるのだから、ロ-ム層内いっぱいいっぱいに長さ120メ-トル、180メ-トルという長~~~い壁ができるのと同じことだ。
ロ-ム層内にまで地下水位が上がれば、地下ピットや地下居室の上に地下水位面が来る。壁が長ければ長いほど、地下水の流れはせき止められて行き場を失い、ますます水位が上昇する。当たり前のことだ。
いくら呪文を唱えたところで、当たり前の摂理がかわるわけじゃない。

普段、ハケ下から出てくる地下水(湧水)ばかり見ているが、台地の中の地下水のこと、忘れちゃならないと思う、今日、雨の一日。

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