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名水の会「東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書」に対する教育長の回答書 [[トピックス-3]歴史・文化財をめぐる風景]

2010年9月14日名水の会会員11名の連名で国分寺市長と教育長宛に「東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書」を提出しましたが、10月15日教育長名の回答書が届きました。
事業者に対する「事務局」の説明不足によって事業者の誤った理解を是正できず、結局、事業者の主張を呑む結果になったことを認める内容になっています。
「事務局」というのは、何の事務局なのだかさっぱりわかりませんが、いずれにしてもこの内容だと、市に過失責任があることになりゃしませんか。
それなら、市民に対して誰がどう責任をとるのだ?
そもそも、市の歴史公園の設計の決定権が、なぜ隣接事業者にあるのだ?
まったくおかしな話です。

今回の場合、教育委員会にとっても、ふるさと文化財課にとっても、事業者にゴリ押しされた設計がまったく不本意なものであることは回答書にもにじみ出ています。
そうなると、現場サイドの説明不足によって事業者の誤った理解を是正できなかったことが原因なのではなく、もっとはるか以前の事業者選定の段階で「完成談合」みたいなものがあったと考えるしかないですね。

9月14日名水の会会員連名による「東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書」:
http://masugata.blog.so-net.ne.jp/2010-09-15-4
これまでのレポートは、[[トピックス-3]歴史・文化財をめぐる風景]にまとめてあります:
http://masugata.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300894306-1


--------(10月15日教育長名の回答書)----------
国教教ふ収第467号
平成22年10月1日

国分寺・名水と歴史的景観を守る会殿

国分寺市教育委員会
教育長  松井 敏夫


東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書について

 既にご案内のとおり,このたび,8月5日付け官報告示により,旧東京都指定
史跡東山道武蔵路(武蔵国分寺跡北方地区)区域及び旧市立第四小学校跡地区
域が,国指定史跡に追加指定されるとともに,史跡名称が「武蔵国分寺跡 附
東山道武蔵路跡」に変更されました。
 これは,東山道武蔵路跡の学術的な重要性によるものであるとともに,国分
寺市(以下「市」という。)が,市民とともに永年にわたり保存活用に積極的
に取り組んできた成果ということができます。
 
そこで,市と国分寺市教育委員会(以下「教育委員会」という)では,来る
11月3日に,国史跡指定記念歴史講演会「東山道武蔵路の時代 ― 日本の古代
道路とその保存・活用 ― 」を東京都教育委員会の後援を得て開催する運びとな
りました。
 講演会では,文化庁記念物課の近江俊秀さんと東京大学大学院教授の佐藤信
さんをお招きして,東山道武蔵路の果たした歴史的役割や今後の保存・活用の
あり方について,お話しいただきます。あわせて,旧市立第四小学校跡地で発
見された東山道武蔵路跡遺構の調査成果もご紹介します。
 多くの方々にご参加いただき,共に指定を喜びたいと存じます。

 さて,旧市立第四小学校跡地の売却にあたって教育委員会が行いました確認
調査により,地下遺構が良好に保存されていることや,道路跡側溝や竪穴住居
跡・特殊遺構跡などが重複して発見され,3期にわたる道路跡の変遷を柱とす
る当地における古代の様相が判明しました。
 かかる成果を踏まえて,地区計画(都市計画)において保存範囲を広域に設
定した上で,市が土地利用事業者(以下「事業者」という。)を公募し,事業
が行われているところであります。
 当該保存範囲にかかる保存・活用整備について,教育委員会は,市の付属機
関である国分寺市史跡武蔵国分寺跡整備計画策定委員会(以下「策定委員会」
という。)の答申を踏まえて,「旧第四小学校跡地に所在する古代東山道遺構
の保存・活用整備計画」(以下「計画」という。)を平成22年2月25日に策
定しました。
 教育委員会では,計画に基づき,平成23年度に,保存・活用整備事業を進め
ているところでありまして,現在,本年10月末の工事着手を目途に,実施設計
を取りまとめているところであります。
 この間,事業者とは,公園用地の提供を受けること,周囲の史跡空地を借用
すること,提案を踏まえ一部工事費負担を行っていただくこと,並びに隣接す
る開発事業の姿等との調整があることから,計画策定段階の協議に継承して,
さらなる協議を進めました。
 そこで,事業者からは,隣接する介護老人保護施設の高齢者等への影響から,
照り返しやスケートボード等の遊び場となる危惧から,舗装ではなく,全面を
芝生にして欲しいとの強い要望が出されました。
 事務局では,昨年度,事業者提案を基本に,策定委員会で審議をお願いし,
答申を得ました。その後,教育委員会で決定した計画では,3期に及ぶ道路跡の
変遷などの歴史事実を表し,北側の旧都史跡部分の延長であることを理解して
いただくように,遺構表現手法に共通性を持たせ,北側同様,舗装材による表
現で,色を合わせることを基本としました。教育委員会は,事業者に対してこ
の基本方針を繰り返し、説明しましたが,事業者においては,表現すべき道路
遺構は側溝のみであるとの理解,並びに,仕上げの素材は実施設計において変
更しうるものとの理解が基本にあり,調整が難航しました。原因の一つとしま
しては,この間進めてまいりました協議における事務局の説明が不十分で,そ
の様な認識を持たれてしまったものと受け止めています。

 かかる状況のなかで,7月の市民説明会段階では,事業者との調整はついて
いませんでしたが,1期の道路の間を中心に弾性舗装とし,その他は芝生とす
る案をもって,広く市民意見を伺いました。協議中であり,固まった案ではな
いことを前提に,説明したのですが,なお,不十分であったものと反省してお
り,これにより,急な変更と受け止められてしまったものと認識しております。
 その折の市民意見は,二つに分かれまして,道路遺構が理解でき賛成である
というものと,中央部が弾性舗装であると,照り返しや,スケートボード等
の遊び場となる危惧から反対であるというものでした。

 そこで,教育委員会では,策定委員会の委員長をはじめ,東京都教育委員会
及び文化庁のご指導、ご助言をいただきながら,事業者との協議を進め,7月
末に至り,8月の市民説明会で披露した修正案が出来あがった次第です。
 修正案では,北側と南側で,1期と3期までの側溝間を弾性舗装により表現
しています。中央部は,地区の特性である高齢者等福祉に配慮して,舗装材に
よる照り返し対応と地域交流の場の促進を図るために,1期と3期側溝間を芝
生表示としました。その上で,1期の東側溝の外側と,3期の西側溝の外側を
弾性舗装としました。これにより,道路遺構部を明示しました。
 なお,中央部の芝生表示の中に,1期西側溝と3期東側溝が入ることになり
ますので,草が伸びるなどして,道路遺構としての表現が,不鮮明とならない
ように,今後,適切に管理していく必要があることはいうまでもありません。
 これらの工夫によりまして,計画に定めましたとおり,3期に及ぶ道路跡の
変遷などの歴史事実を表し,北側の旧都史跡部分の延長であることを理解して
いただくことが,一定,できたものと判断しております。この件につきまして
は,文化庁,並びに,東京都の専門官がオブザーバーとして同席された,平成
22年9月10日に開催されました策定委員会におきまして,ご報告し,ご理解
をいただいているところでございます。
 8月の市民説明会においては,修正案に対して,賛成とする意見がある一方,
7月に,道路遺構が理解でき賛成であるという立場の市民からは,修正案では,
東山道を正しく理解するための歴史公園ではなく,事業者の庭になってしまう
との,厳しいご意見をいただきました。
 今回,貴殿からも,同じ趣旨のご意見をいただいた次第であります。
 事務局として,こうしたご意見は重く受け止めているところでございますが,
事業者との協議の事情が基本にあり,一定,委員長及び文化庁,東京都教育委
員会よりご助言をいただくなかで、調整が整った,修正案にて,事業を進めさ
せていただいているところであります。

 今後,歴史公園として,十分活用していただくために,開園後は,担当者に
よる報告会,あるいは学習会や見学会,パンフレットによる周知などが大切で
あると考えています。
 以上のような経過でございますので,何卒,ご理解をいただくとともに,今
後とも,国指定史跡 武蔵国分寺跡 附東山道武蔵路跡の保存・活用整備に,
ご協力をいただきたくお願い申し上げる次第であります。
以上


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